中心静脈カテーテル(CVC)の適切な留置長は、挿入部位によって異なります。不適切な長さは合併症リスクにつながるため、臨床での正確な算出が重要です。本記事では、部位別にCVCの留置長を簡単に計算できる便利なツールを紹介します。新人看護師や研修医の方でも、現場で即活用できる内容です。
CVカテーテルの先端は上大静脈(SVC)に留置するのがガイドラインでもいわれていますが、それを確認するために経食道心エコー(TEE)などを使用することが推奨されています。しかしそれをルーチンに使用することは現実的ではありません。イメージ下もしくは留置後にレントゲンを撮影し、気管分岐部より頭側にカテーテル先端があることを確認します。
留置長を推定する有名な公式として、Peresの公式があります。しかしこの公式は、留置長が深すぎるという研究結果もあり、様々な議論がなされています。
右内頚静脈:(身長 / 10) - 2cm
左内頚静脈:(身長 / 10) + 4cm
右鎖骨下静脈:(身長 / 10) - 3cm
左鎖骨下静脈:(身長 / 10) + 2cm
ただし、例えば右内頸静脈でも、刺入点が違うと当然留置長が変わってきますので、最終的にはイメージもしくはレントゲンで確認することが必須です。
CVカテーテルを看護師がいれることはないですが、緊急時や病院によっては求められる知識にもなりますので、ぜひご参考になればと思います。
ただし、臨床使用は必ず施設のマニュアルに従ってください。
読者登録をしていただけると励みになります。これからも投稿していくので気になってもらえればぜひ。
↓クリック頂けると嬉しいです😃
